プログラム概要
OUTLINE

本プログラムの目的

少子高齢化の進展と孤独死が社会問題となり、少子多死社会が待ち受けているなか、行政が提唱する地域包括ケアシステムを実現するためには、QOLやその先のQOD向上を目指す地域医療は避けて通れない大きなテーマであります。地域医療の充実を図るためには、病院、診療所、薬局、介護施設等の連携が欠かせません。当大学ビジネススクールでは、既に病院経営に関する科目を設置しておりますが、それらの科目をベースに地域医療を目指し、次世代医療人材を育成することを目的としております。

本プログラムの概要

プログラムの名称 「診療所を中核とした地域医療経営人材育成プログラム」

地域医療社会を実現していくためには、とりわけ、日頃から地域住民に一番近い身近な医療機関である診療所の経営革新ならびにサービス業としてCSの視点を取り入れたサービス品質向上が重要となります。本プログラムは、医療従事者としての専門技能や技術に関わる内容ではなく、“医療サービス経営” という視点から、経営者として習得すべき基本的な経営マネジメントはじめ地域医療に求められるマネジメントスキルの習得に主眼を置いた内容で、座学&ケーススタディ方式でプログラムを提供します。
具体的には、患者から最も身近な診療所が、周囲の病院、薬局、介護・福祉施設や医療・介護支援機関が地域医療実現に向けていかに地域社会に関わっていけば良いのかは重要な問題です。本プログラムでは、ソーシャルサービスを提供できる医療・介護人材を育成するのに必要なマネジメントスキルをリアル・ケースで学ぶ実践的なカリキュラムを提供しています。また、 診療所の事業承継や診療所経営をテーマにとりあげた診療所に特化したユニークな科目があるのが特徴です。

授業形態

座学とケーススタディを用いたディスカッション方式で双方向の授業を行います。

受講資格および受講対象者

【受講資格】

  1. 学士の学位を有する者もしくは同等の学力を有するもので実務経験(※)が3年以上の方
  2. 高等学校卒業者で実務経験が7年以上の方
  3. 専修・専門学校、短大卒業者で実務経験が5年以上の方
    ※実務経験は、業界・業種・職種を問いません。
    ※上記の受講資格(2)(3)により受講を希望される場合は、出願をする前に個別の出願資格審査 が必要になります。

【受講対象者】

  • 地域医療機関の従事者(病院の事務長・事務関係者、看護師、薬剤師等の医療職)
  • 医院の経営者、開業医(医師・歯科医師)、勤務医(特に将来開業を考えている医師、歯科医師)
  • 医療関連産業の経営者・従事者(介護関係者、薬局、製薬業〈MR等〉等)
  • 医療関連機関へ経営支援サービスを提供している企業 等
  • 地域医療に関心のある方(医療・介護業界での実務の有無は問いません。)

受講科目

受講者ニーズに対応すべく全14科目から受講科目を選択することができます。本プログラムは、地域医療に必要な地域医療経営マネジメントを体系的に学びたい方を主たる対象としていますが、必要な知識を学びたいとお考えの方には1科目からの受講も可能としています。詳しくは、「受講をご検討の方へ」のページの「受講にあたって」をご覧ください。

開講場所(対面で実施の場合)

大阪梅田キャンパス
〒530-0013 大阪市北区茶屋町19-19 アプローズタワー14階または10階
(ホテル阪急インターナショナル隣接)

開講時間

平日(月~金)   18:30~21:30 18:30~21:50
土曜日       13:00~16:00 13:20~16:40 13:30~16:30
日曜日       13:00~16:20 16:35~19:55

地域包括ケアシステムと地域医療

地域包括ケアシステムとは、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、団塊の世代が75歳 以上となる2025年を目途に、重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、厚生労働省が提唱する「住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域社会システム」のことで、地域医療はそれを医療・介護分野の視点から具現化するものです。 よって、地域医療は、地域包括ケアシステムを構成する1つのシステムとして捉えることができます。

診療所の役割

診療所は、地域住民一人ひとりの初期診療 (プライマリケア)と在宅医療で、地域患 者のQOLとその先のQOD向上を担うと いう重要な役割があります。地域患者の異 変を迅速に的確に察知し、急性期診療が必 要な患者の命を守るために一般病院や特定 機能病院と連携していく、まさに診療所は、 地域医療実現のための要となる医療機関と いえます。