IBA HOME

|

企業経営戦略コース TOP

|

カリキュラム

|

企業倫理

企業経営戦略コースについて

カリキュラム(科目一覧)

企業倫理

単位 2

科目概要

現代社会において持続的存立を実現する企業の経営行動として、企業倫理の視点から「社会・地域にとってなくてはならない企業」としての経営のあり方、企業倫理の本質、信用力の創造について考察することを目的とする。すなわち企業と社会との関係は、極めて強い相互依存関係にあり、企業と社会との関係を軽視することは、企業の存立維持の危機を招くことになる。現代企業が社会的責任を果たすことがいかに重要でゴーイング・コンサーンに欠かせないことなのかを理論的・実証的に解説し、明らかにしていく。  近年、経済のグローバル化においてアメリカ型の株主重視経営・成果主義賃金・雇用の流動化を採用していくことが「グローバル・スタンダード(世界標準)」であるという意識が広まっている。むしろこうした株主価値・企業価値の最大化を徹底的に追求する経営スタイルが短期的に市場拡大・競争力強化を達成する「利益至上主義」の傾向を強め、中長期的・持続的な戦略を重視する日本的経営の特性を喪失することになっている。  いわゆる顧客価値の創造を無視し、法令遵守のみを強調するような経営行動という倫理を軽視した行為が多発している。その結果、リスクマネジメント力を有しない企業の多くが社会から追放されている。企業の社会的価値と経済的価値、企業の信用力創造などを比較しながら、現代企業のグローバル経営における価値観・倫理観・経営理念・行動指針について深く考え直すことを目的とする。