企業経営には多くの利害関係者（競争相手だけでなく、顧客や協力等の関係も含む）が存在、経営者は彼らとの関係で常に競争か協力か、先攻か後攻かといった戦略の選択に迷う。ゲーム理論を用いることにより、このような状況を適格に表現し均衡状態の予測や戦略決定に繋ぐことが可能になる。現実の世界では、競合のため最善な状況に到達できないジレンマや弱者が強者を破るなど意外な事例が数多くみられるが、講義の進展とともにこれらが偶然でなく理論に基づいたものであると理解できるだろう。