事業会社にとって金融商品をうまく使いこなすことがリスク管理、収益管理の要諦になっており、当授業では、商品、取引市場の実例だけでなく、一般企業の金融商品に対するニーズと利用法を体系的に学べるようにする。企業を取り巻くリスクが多様化、複雑化しており、天候デリバティブ等、保険に代るリスクヘッジ商品は開発ラッシュの観がある。また、母体の経営を左右するほど巨大化した企業年金への対応は経営の重要課題になり、REIT等による不動産の金融商品化が進展し、経営者の選択肢は大いに広がった。授業においては、従来型金融商品である融資、株式・債券、保険等に加えて、近年急拡大している証券化、デリバティブ、各種企業年金、不動産マネジメント、災害リスク管理、BCP等に関した解説を行う。また、プロジェクトの資金調達手段の選択問題も取り上げる。