プロダクトやサービスなど様々な対象についてソリューションを創造し、実行するためには異なる思考法が求められる。本講義では、創造的に思考するイノベーティブシンキングと統合的に思考するシステムシンキングというアプローチが異なる2つの思考法を柔軟に活用し、社会に新しい価値や価値の変化をもたらすプロダクトやサービスなどをシステムとしてデザインする実践的な能力を習得することを目指す。

多様性を活かしたイノベーション創出活動は３つのレベルに分けられる。
Level 1 準備されたテーマやプロセスに従いイノベーション創出活動を体験する。
Level 2 自らのプロジェクトに対してテーマを設定し、プロセス設計を行いイノベーション創出活動を行う。
Level 3 他社のイノベーション創出活動を設計し実行する。
本講義では受講生が上記のLevel 2まで習得することを目的とする。

本講義の進め方として、経営課題に対してソリューションを生み出すための「イノベーティブ・シンキング」「システム・シンキング」についての基本的フレームワークを学習する。その後に協力企業（プロポーザー）から提示される課題（プロポーザル）対して、4名から6名で構成されるグループ単位で演習を行い、ソリューション案を作成して発表を行う。グループ演習の進捗に応じて適宜思考するための理論及び実践手法の講義を行うが、基本的には演習とフィードバックを繰り返すことで実践力を向上させることを目的とする。

履修に際して特別の専門知識は必要としないが、「イノベーティブシンキング」及び「システムシンキング」を受講していることが望ましい。新しい思考方法を学ぶことに対して柔軟に楽しみながら意欲的に参加することを期待する。