大澤 陽子 様
2020.06.12 修了生便り
学び、振り返ることでより自分らしいキャリアへ
仕事復帰・起業コース5期生 大澤 陽子
私が5期生としてハッピーキャリアプログラム（HC）のお世話になったのは、2012年の秋のことです。この講座については会社からの案内で知りました。第2子を実家で里帰り出産し、1か月検診を終えて帰宅したばかりでしたが、直感的に「これやりたい！」と感じて即申し込みをしたことが思い出されます。
今思い返しても受講期間は本当に充実し、たくさんの刺激を受けた期間でした。元々特に向学心がある訳でもチャレンジ精神にあふれるタイプでも無かった私にとって、同期生の熱意溢れるディスカッションやたくさんのレポート提出についていくのはとても大変でしたが、同時に楽しくやりがいのあるものでした。自分が決めて選択した学びは楽しい。つくづく実感した半年でした。
また、受講をきっかけに自分の価値観や仕事への向き合い方をじっくりと見つめなおすことができたのも大きな実りでした。受講に至るまでは長い休職期間に取り残された気持ちで、自分のできること、やってきたこと、これからやりたいこと、どれも何も思い浮かばず焦りばかりでした。今も胸を張って言えるような大したことはできていないのですが…でも焦りはありません。あの時HCの受講を通じて、できていないことも含めて今までの自分のキャリアを受け入れ、「自分で選んでここにいる」という思いを持つことができるようになったからです。もちろん組織人ですので、業務内容も働き方も仲間も厳密には自分で100％選ぶことはできないのですが、選べない環境も含めて自分が選択している、この働き方で、この組織で少しでも何かできることがあるから仕事を続けているのだと考えています。
2013年に育休を経て復職し、現在も同じ会社で勤務を続けて続います。受講時に生まれたばかりだった娘ももう小学生。まだまだ時間に終われる日々で迷うことも多いですが、職場環境・同僚や上司など周囲のメンバーに助けられつつ頑張っています。
仕事でもご縁のあった短大でキャリアプランニングの授業に登壇させていただいたり、短時間勤務をしている女性のキャリアアップを目的とした社内研修に１期生として参加できたり、ライフプランも含めたキャリア全体を見つめなおす機会に幾度か恵まれ、そのたびにあの時HCに参加し、学びや気づきを得ることができて良かったと思っています。
復職してから7年、ワークライフバランスに対する社会的な環境や理解も変わったと感じます。私の勤務先でも有給育児休職制度が導入され、短期間ですが育児休職を取得する男性も増えてきています。価値観が多様化する中で、それぞれの価値観を尊重しながら相乗効果を引き出すことができる組織をつくっていく、そんな仕事に今後は携われたらと考えています。
