ハッピーキャリアプログラム 女性のキャリアアップ・起業コース ーリカレント教育ー

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高原 昌美 様

2020.06.12 修了生便り

迷ったら一歩前へ

高原 昌美
(ハッピーキャリアプログラム第7期修了生)

「あなた、総務の仕事やりたくないんでしょ?」
ハッピーキャリア受講直後は、今まで一貫して経験してきた事務職(総務や法務)のような内向きの仕事(当時の思い込み)ではなく、未経験ながら営業のような外向きの仕事がしたいと思い就職活動を試みました。
しかし、何社も応募しましたが、書類選考すら通りませんでした。徐々に焦り始めた私は、(当時の気持ちとして)致し方なく総務や法務にも応募し始めました。すると、ありがたいことに総務や法務では、面接の機会を得ることが出来たばかりか最終選考まで残ることもありましたが、内定にまでは至りませんでした。

私は、現在語学研修会社の総務部長として、会社の組織運営に携わりながら成果を感じられる環境に責任感と充実感を覚えながら働いています。
勤務先の総務部での業務範囲は、総務だけでなく、法務、経理・財務、人事労務、営業事務など、間接部門全般の多岐に渡ります。例えば、蛍光灯の交換から財務状況の把握、プロジェクトによる新しい規程の作成や、新しい制度の立案・運用等も行います。
私は、これらの業務責任者として、チームで組織の目標に向かって頑張れるように、役員、他部署及び総務部員との信頼関係を大切にしながら業務に取り組んでいます。

冒頭の選考中に面接官に言われた、私にとって忘れられない衝撃的な一言。気持ちを言い当てられたことと、面接官の時間を奪ってしまったことへの罪悪感。そして何よりも、仕事に対する自分の誠意のなさにショックを受けた瞬間でした。
私は、その経験をきっかけに自問自答を繰り返し、仕事観が変わりました。
やりたいことと出来ることはどのように違う?出来ることの中にやりたいことは本当にない?私はいったい何がしたい?事務職が内向きだと決めつけているのは誰?
悩み続ける中で私にとって仕事とは何かを改めて考えたとき、「働くこと」は「楽しいこと」であることを思い出しました。そして、何を楽しいと思うかは、自分が決めるということ。事務職は、内向きの仕事ではなく他部署や他者とかかわり向き合う仕事であること。人とかかわることが、私の楽しさであることに気づきました。
そこからは、これまでの経験をどう活かすことが出来るのか、数ある総務業務の中で自分が実現したいと思う間接部門としてのゴールはどこなのかを考えるようになりました。その結果、現在の勤務先である語学研修会社の総務部に採用していただき、今日に至ります。

思い込みや過去の経験がベースとなって、新しい視点を持つことは時には難しいこともあります。総務業務は、ルーティンの繰り返しで社内のことしか見えていないと考えてしまえば、刺激がなくつまらない仕事になります。
これに対して、今の私は、好奇心をもって目の前の物事を観察し、方法を模索し、情報を探してあらゆるところに視点を向けて幅広い業務にチャレンジし続けることで、総務業務に対しても刺激的で達成感を感じるようになりました。また、他者とのかかわりにおいても、様々なバックグラウンドや考え方があることを前提にすることで、より一層お互いの理解が深まっているように感じています。

これらの視点を変えることや多様性を受け入れるという観点は、事務職という職種に対して道が狭まり前が見えない閉塞感を感じた私が、前職を退職し、ハッピーキャリアを受講した中で培ったものです。
それまで1人で仕事をしてきたことが多かったのですが、受講の中で背景や価値観が異なる仲間とともに目標に向かって一緒に学び、お互いのいい所を引き出しあう中で気づきました。その気づきが、今の私の充実感に繋がり、「働くこと」をより一層「楽しいこと」にしています。

もちろん、いつもすべてが順風満帆に進むわけではありません。大きな壁にぶつかること、逆風が吹くこと、意思疎通がうまくいかないこと、業務が多忙すぎて思い描くように進まないこと等も多々あります。
そんなときでも、視点を変え、方法を見直し、どうすれば次の一歩につなげられるのかと考えること。そして、考えたら次は行動すること。勇気を出して一歩踏み出してみることが解決につながると考えています。

私が私らしいキャリアを築いてきた源は、「迷ったら一歩前へ」という想いです。

ハッピーキャリアを受講してみよう。経験のない営業職にも応募してみよう。応募したけれどうまくいかないから出来ることをやってみよう。考えの未熟さに気づいたから視点を変えてみよう。壁にぶつかっても次の一歩を考えてみよう。

すべては、「迷ったら一歩前へ」と行動した結果です。
とはいえ、まだまだ私のキャリアは、発展途上です。
だからこそ、今も、これからも、私が私らしくあるために「迷ったら一歩前へ」。これからも前進し続けます。
自分の人生は、自分で切り開くものと信じています。

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