平成29年度 高度専門職業人養成機能強化促進委託事業

MICE・地方観光人材育成プログラム〜持続的な発展を目指して

ケース開発case-development

本プログラムは、基本的に座学+ケーススタディで授業を進めます。
本プログラムの新設5科目(「ホテルマネジメント」「地域観光」「サービス・マネジメント」「インバウンド・マネジメント」「ソーシャル・マネジメント」)で取り扱うケースの概要は以下のとおりです。

神戸ポートピアホテルの経営戦略

1981年3月に、神戸ポートピア博の開催に合わせて開業した神戸ポートピアホテルは、当初からコンベンションの中心に置いたユニークなホテルとして開業した。創業者の中内力氏はアメリカのホテルをつぶさに検討して、神戸市にコンベンションホテルのアイデアを提示しそれが実現した。その後順調に発展を遂げていたが、バブル崩壊と1995年の阪神淡路大震災により神戸市内のホテルも営業停止の状況に陥った。神戸ポートピアホテルはそのような中でも独自で1500人規模のホールの設置を行い、神戸再興を目指して新たな挑戦を続けている。本ケースでは3代目社長の中内仁氏がホールの設置を決断し、関西経営品質賞を受賞する過程で組織改革、意思決定の仕組みの構築を行う様子を理解する。ホテル業のマネジメントにおける幾つかの問題を取り上げて、実践的にその問題に取り組む様子を検討する。戦略策定からその実施までの総合的なケースになっている。

神戸ポートピアホテルのMICE戦略

1981年3月開業の神戸ポートピアホテルは、コンベンションホテルという当時の日本では斬新なアイデア採り入れ中内力氏によって創業された。現在は、増設した南館とポートピアホールを合わせて、客室数744室を誇る神戸市最大のホテルである。震災後の神戸市は「神戸医療産業都市構想」を打ち出し、同ホテルもメディカルコンベンションに焦点を当てた誘致活動を行ってきた。2016年4月、神戸市と一体運営を目指して「神戸コンベンションコンソーシアム」が組成され、周辺施設と一体となった運営を目指している。本ケースでは、コンベンションの誘致、企画、実施等の全てにおいて社内外の組織がどの様に連携をしながら主催者や参加者に対してサービスを提供し、成果を上げているかを学ぶ。その上で、同ホテルが抱える様々な問題について当事者とともに検討する。